<< 朝の過ごし方 | main | 孤立するお年寄り ー あらゆるまちづくりは現場にいる起業家から始まる >>

atamistaが、熱海市長になる人に聞きたい4つのこと

市長選が9月7日にあります。でも、多くの人にとっては各候補者が何を考えているのか、何をしようとしているのか、わからない、選びようがない。ということもあるかもしれません。
そもそも、市長選、あるの?という声もよく聞きます。

僕はヨーロッパの社会のように、自分たちのことは自分たちでやり、また自分たちで決め、地域を守り、担っていく、成熟した民主主義がこの地域でも、この国でも根付いていくといいなと思います。選挙というと敬遠しがちだけれど、でも、本当は自分の生活が決まってしまう大事なこと。一人でも多く、自分の身近なところからでも関心を持って欲しいと思っています。

NPO法人atamistaは熱海のまちづくりにずっと取り組んできました。その中で、課題に感じることや地域の深刻な問題にもいろいろと気づいてきました。だから行政のことや政治のことも考えざるをえない。まちのトップがどんなビジョンを持って何をやっていくかっていうことにやっぱりいろんなことが影響していくのです。

それを一人ひとりが考え、決めてほしい、そう願っています。

私たちNPO法人atamistaでは、以下のような公開質問状を各立候補予定者の皆さんに出して、それぞれの方々がどう考えているかを知りたいと思っています。これがNPO法人atamistaが考えるいまの熱海でもっとも重要な課題です。

これはまだ出していなく、案ですので、もっとこういうことを聞いて欲しい、この方が大事なんじゃない、という意見なども含めて、ここに書いてあることにいろいろ意見がもらえたらうれしいです。あと数日で完成させて各立候補予定者に届けたいと思います。


----------------------------
公開質問状(案)

日本の2050年の姿とも言われる課題先進地域である熱海市は、全国の都市の中でも多くの課題を抱えております。観光だけでなく、あらゆる分野で問題を抱えておりますが、類まれな資源を持ち、今も移住を希望する方々も多くいる熱海はこのまま衰退していく都市であるとは思えません。私どもNPOでは様々な市民や地域外の方々と一緒に様々なまちづくりに取り組んできた中で以下のような考え、問題意識を持っております。

【シャッター街となってしまったまちの現状】
多くの市民や熱海への来訪者が熱海が寂れていると感じる一つの大きな要因が中心市街地のシャッター街化した状況です。「せっかく熱海に引っ越してきたのに、あまりにも寂れていてびっくりした。ショックだった。」という声も聞きます。熱海の空き家率は静岡県内でもワースト2位であり、また中心市街地エリアの空室率も25%、4分の1にも上ります。全国平均の空き家率が13%なので、倍近く、非常に大きな課題であると感じています。
一方で古くからある個性あるまちなかの建物や街並み、昭和のノスタルジックな風景が残る街並みを評価する声も非常に多いです。そこが空き家、空き店舗になっている状況を改善することが熱海の歴史と生活文化の魅力を最大限に引き出すことにつながると考えております。


【若者の減少という課題】
現在熱海では20代〜30代の減少が続くという状況が長期に渡って続いています。一般に若者の減少は仕事がないからだという話になりがちですが、熱海は昼間の人口が多く、つまり、他地域から熱海に通っている人の方が、熱海から他地域に仕事しに行っている方よりも遥かに多い状況です。これは熱海で働いているのに、熱海に住んでいない、ということを指しています。
一方で熱海にある仕事は限られている、というのも事実であり、仕事、産業をどう生み出していくかも重要な課題と考えております。

【長期的視点に立った都市経営】
また全国的な状況を見ても数十年と長期的に考えると人口減少や税収の減少は避けられない状況です。人口増加策をとるにしても、人口減少でも耐えられるシナリオを考え、それに耐えうる行政経営が必要と考えます。財政の負担を将来につけ回すことなく、長期的な視点を持って、公共投資をすることが必要であると考えます。公共施設や公共インフラの維持するにはお金がかかります。建設費2割、維持費8割と言われます。しかし、現状の熱海市の公共施設は維持更新投資が十分にはされていないため老朽化のスピードが早く、資産価値も減少している状況です。
こうした中でいかに税金投入を少なく、少ない公共投資で大きな税収を得るかという費用対効果を長期的な視点で図ることで、将来世代に負担ではなく財産を継承していく必要があると考えます。

【一次産業の再生】
観光は地域の総合型産業と言われています。1次産業から3次産業まであらゆる地域の産業が関わりうる、またそうしたあらゆる産業の魅力があってこそ、他を圧倒するその地域にしかない魅力に人は惹きつけられると考えます。地域独自の魅力と考えると、一次産業こそが長期的に考えると非常に重要であるとも言えると思います。1次産業から地域内で育成していくことにより地域内の経済循環も増えますし、6次産業化などの取り組みにより高付加価値な商品開発も可能になります。観光で訪れる方、別荘をお持ちの方、移住してきた方々も、熱海ならではの食もますます求められるようになっています。

以上のような考えから下記4点をご質問させていただきます。
8月〇〇日までのご回答をお願いいたします。

1.シャッター街化した、中心市街地をどのように再生しようとお考えですか?中心市街地再生のビジョン(5〜10年後の将来のあるべき姿)と戦略についてお答えください。

2.熱海の抱える20代〜30代の若者の減少という課題に対して、どのようなお考えをお持ちで、どのような政策をとっていこうとお考えですか?

3.長期的に人口減少や税収の減少が予測される中で、水道、公園、公営住宅等の公共施設、公共インフラをどのように維持していこうとお考えですか?また新たな公共施設建設や更新投資、インフラ整備をするにあたって、財源をどのように使うことをお考えですか?

4.総合型産業である観光を一番下で下支えする、1次産業の再生について、どのようなビジョンと戦略、政策をお考えでしょうか?



NPO法人は政治的中立を保つ責任を持っておりますが、私どもの事業に賛同して参加、協働してくださる皆様や市民の皆様へ、私どもNPOが熱海の重要課題と考える各事項について市長選立候補予定者の方々がどのようにお考えなのかを理解するためにこのようなご質問をさせていただきました。


当団体は中心市街地の再生について研究と実践を行ってまいりました。全国の非常に優れた実績を上げている手法もあります。各立候補予定者の皆様から情報提供や政策提言等を要望いただいた場合は、喜んでご提供いたしますので、ご連絡をいただければ幸いです。

at 08:15, 市来 広一郎, 熱海や社会の現状と課題

comments(0), trackbacks(0), pookmark



comment









trackback
url:http://blog.atamista.com/trackback/1140244

google analytics