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いまここといつかどこか 〜映画 「ホテル ルワンダ」「力道山」〜

映画「ホテル ルワンダ」と映画「力道山」を観て。


■ルワンダのジェノサイド(民族大虐殺)という歴史的事実。

この映画をずっと観たいと思っていたが、ルワンダのことについて特に予備知識があったわけではない。

画面のこちら側でゆったりと椅子に腰掛け映画を観る。

酷さ、どうしようもない悲しさ、やりきれなさを感じさせられるが、自分にはリアリティを持って迫っては来ない。

ぬるい空気の中で育ち、死の恐怖に怯えることもなく生きてきた、この俺たちがすべきことはなんだろうか。

世界のむごい現実を変えるべく動き出すことだろうか。

自分たちの生活を見つめ、より豊かになろうと励むことだろうか。

娯楽として映像を眺め、涙を流しすっきりした気分に浸ることだろうか。




■‘力道山’という存在が生まれた時代背景。

戦後の日本、這い上がろうとする日本。

あるものを蹴落とし、自分がのしあがろうとする。

生きることに必死で、這い上がることに必死で。



今ここにいる自分のヌルさを思う。

前に向かっていかなければ生きていかれないほどの現実は、いまここにはない。


けれど、あの時代もそんなものはあったのだろうか。あまりにもあの時代を知らなさ過ぎる。映画が醸し出す空気でしか、あの時代を感じることができない。あまりにも伝えられていない歴史。リアリティを持って感じることはできない。


■今この時代、この場所では、別種のリアリティが存在している。

生命の危機があの場所ほども、あの時代ほどもあるわけではないのに、社会の中で息苦しさ、生き苦しさを覚えて、窒息しそうになっている人々も数多くいる。

おれが答えるべき問いは何なのだろうか。



*映画「ホテル ルワンダ」
http://www.hotelrwanda.jp/

*ルワンダ共和国
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80

*映画「力道山」
http://www.hotelrwanda.jp/

*力道山
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%9B%E9%81%93%E5%B1%B1



at 21:24, 市来 広一郎, 旅・音楽・映画・禅・サッカー

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comment
Bk, 2006/11/03 9:41 PM

数年前韓国を旅行したときにDMZ(非武装地帯)を訪れ、私は衝撃を受けました。
北朝鮮との国境近くのその地域には地雷地帯があり、両国の銃を持った兵士がお互いを監視していて。戦争がまだ終わっていないということを実感しました。
何も知らずに韓国で焼肉を食べ満腹になり、買い物をして満足していた私にはショックでした。
日本人は歴史や世界の現状を知らなすぎですよね....。        

atamista, 2006/11/11 4:37 PM

いろんな国を旅しましたが、戦争の匂いのする場所にはあまり行った事がありません。
歴史や世界を知らなさすぎ、ほんとそうですね。

学校でも大したこと学んでないですし。
それなのに、必修科目だからといってこの時期に世界史を無理やり学ばなくてはならないなんて・・・

本当は歴史とか世界の状況などは面白くも残酷でもあり、ある意味とても刺激的なはずなのに、なぜ学校の授業は、ああもつまらないものだったんでしょうかね。










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江戸摩呂日記 〜メディア千本ノック〜, 2006/12/13 1:50 PM

読売新聞(夕刊) 2006年(平成18年)11月29日(4面) 「トイレに身隠し 恐怖と飢え体重20キロ代 ルワンダ大虐殺 肉親失った女性来日」 ? 11月29日夕、港区の慶應義塾大学で、ルワンダ生まれのイマキュレー・イリバギザさん(36)(米ニューヨーク州在住


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